包茎手術は総額料金表示のところが多い
包茎手術には、保険診療と自由診療の2種類があります。このうち保険診療は自分の加入している公的保険制度が治療費をカバーしてくれるので、患者本人は自己負担分(通常は3割)のみを支払うだけで済みます。一方、自由診療であれば治療費は全額自己負担となります。
自由診療の場合、多くのクリニックでは料金が総額表示になっているため、その内訳は分かりません。しかし保険診療については料金の算定方法が公的なルールにのっとっているので、内訳を知ることが可能です。そのため、保険診療分の内容を見れば、自由診療の場合もおおむね同様の方式で計算されているのだと推定することができます。
包茎手術を保険診療で受ける際、必要となる費用は初診料・検査料・手術料・術後の診察料の4つについてです。このうち初診料とは初めてその医療機関を受診する際に必要な費用で、支払いは1回限りです。それ以外の費用は回数に応じて金額が異なりますが、包茎治療は日帰り手術で行われることが多いので、検査料及び手術料も1回限り、術後の診察料はその後でもう1回というケースが一般的です。
料金は医療機関ごと、手術法ごとに違う
保険診療で行われる包茎手術の自己負担額は、総額でおおむね約2万円程度となります。その内訳は、初診料が約1,000円、検査料が3,000円から4,000円程度、手術料が12,000円から15,000円程度、術後の検査料が300円から400円程度となります。
一方、自由診療における包茎手術の料金はおおむね50,000円から400,000円程度とかなり幅があります。この金額の違いは、保険診療の料金について掲げた4つの項目で言えば手術料の違いが大きく関係しています。
包茎手術では余分な包皮を切除する場合、ペニスのどの部分から切り取るかによって複数の手術法があります。この方式の違いに応じて、それぞれ料金が異なります。また、切除跡を縫合する糸に抜糸が必要なタイプを使うか不要なタイプを使うか、手術前の麻酔に局所麻酔のみを使うか予備麻酔を行うかによっても金額に差が出てきます。もちろん、各医療機関の経営方針が金額の差となってあらわれることもあります。
まとめ
包茎手術は初診・事前の検査・手術・事後の経過観察というプロセスによって治療が進められ、治療に必要な費用もそれらに対応した料金の合計額を支払うこととなります。ただし自由診療の場合は総額で示されることが多く、その金額も医療機関や手術法によってかなり幅があります。詳しい内容を知りたい時は、事前のカウンセリング段階できちんと確認しておくようにします。金額に納得がいかない時は、複数の医療機関に相談して費用を比較してみるのがおすすめです。